ストーリーのある住まい 大阪市にて
2021/12/04
事務所を開設して今年で8年目になりました。この8年でいろんな空間の設計を行ってきました。
新築住宅はもちろんラーメン屋やバー、カフェなどの店舗から倉庫建築まで数多く設計してきました。
その活動の中でお客さんやスタッフたちに必ず話すことがあります。
それは「設計の三大要素」です。勝手に「設計の三大要素」なんてネーミングしていますが、
それは何かというと「プランニング」「意匠」「設備」です。
「プランニング」とは間取りのことですね。この間取りをしっかり決めないとどうしょうもありません。
3大要素の中で一番大事な要素になります。
僕の建築の師匠である建築家の松本先生が事あるごとにおっしゃられていた言葉があります。
「平面のプランニングは映画で言うところの脚本だ。」と。
脚本がしっかりしていないとどんなに有名な名優や巨匠と呼ばれる名監督の手であっても、
どんなに潤沢な資金を使ってもいい映画にはならないのと同じなんですね。
「いい脚本がいい映画になるとは限らないが、いい映画には必ずいい脚本がある。」とも。
住宅も同じです。間取りがしっかりといいものでなければ心地いい空間は生み出せない。
どんなに仕上をかっこよくしても高価な設備を整えても住み心地がよくならないことが多々あります。
だから僕たちはプランニングを大切にします。
もちろん「意匠」(仕上)は言うまでもありません。僕たちがつくる空間は絶対カッコいい空間なので。
設備そのものは今はどのメーカーでも高品質なのでセレクターとしてその時々にあった設備を選びます。
心地いい空間に大事なのはプランニングです。そこにはストーリーがあります。
ストーリーの無い空間は間延びするのであまりいい空間とは言えません。
しっかりとストーリーの感じられる空間を作っていきます。そんな話をこれからしていきたいと思います。