これからの住まいを考えよう2 大阪市の注文住宅 設計事務所
2022/02/22
これからの住まいを考えよう。ということで始まったこのシリーズ。
いつまで続けることが出来るでしょうか。
様々なところで空間の話をしたり執筆したりしてますが、これからは空間の重要性が
取り沙汰され、みんなの関心が空間そのものに向かうと思っています。
しかしその前に、まずは場所性が重要視されてくると思っています。
もちろん注文住宅に限らず、オフィス改修においても店舗設計においても。
なぜ、場所性が重要視されてくるのか。そして場所性とはなにか。
場所性と言っても例えば大阪市の中心地とか、高級住宅街の一角とか
そういった不動産価値としての場所性ではなく、各個人にとっての価値を
それぞれがどう見出すかということです。
デジタル産業が発達し物流業界も発展しています。
そこに加えてオンライン産業もこのコロナ禍に乗じて
一気にスターダムに上り詰めました。
これは、どこにいてもある一定のほぼ同じ暮らしを実現できるという事を意味します。
それは暮らしの良し悪しではなく、そうなったということです。
であれば必然的に選択するその価値基準が変化してきます。
わたしたちはある意味で大地から自由になりました。
地球上のどの場所に自分なりの価値を見出すのか。
それぞれの幸福としての満足はどこあるのか。
これまでの不動産価値に縛られた選択肢から自由になりました。
建物を建てる場所の価値は自分自身で決めることが出来るようになったのです。
中島崚真